第二章
The Home Book of Verse (1912) ed. Burton Egbert Stevenson (1872-1962) 一五八〇年から一九一二年に至るまでの英米の詩のコレクション。B. E. Stevenson は図書館司書で、本書と Home Book of Quotations (1934) の編者 として有名。児童書やミステリーも書いている。
Weir of Hermiston (1896) by Robert Louis Stevenson (1850-94) 作者の死により未完に終わった作品。まず主人公とその父との葛藤が描かれ、 その後は恋愛、恋人たちを引き裂く不吉な影と、確実な足取りで物語が進行し ていく。厳格な父親の描写は迫力がある。ミフリンが言う「爆発機関」は主人 公の胸の中で激しく泣く恋人の様子を表した言葉。
Fireside Conversation in the Age of Queen Elizabeth (1880) by Mark Twain (1835-1910) ベーコン卿、ウオルター・ローリー卿、ベン・ジョンソン、シェイクスピアな どの有名人や、その他貴婦人たちが処女王エリザベス一世を囲んで猥談にふけ るという短い話で、エリザベス朝の文体で書かれている。ポルノまがいに地下 出版されていた。
The Jungle Book (1894) by Rudyard Kipling (1865-1936) キップリング「ジャングル・ブック」金原瑞人訳 偕成社
American Commonwealth (1888) by James Bryce (1838-1922) 作者はイギリスの法学者で歴史家。この本はアメリカの政府や政治の研究とし てトックヴィルの「アメリカのデモクラシー」並に重要なものらしい。素人に も分かるように書かれていて、第一部第八章「なぜ偉大な人物が大統領に選ば れないのか」で指摘されるアメリカとヨーロッパの違いなどは目から鱗。
The Amenities of Book-Collecting and Kindred Affections (1918) by Edward A. Newton (1863-1940) 書籍蒐集の喜びを教えてくれるだけでなく、次々と繰り出されるゴシップ、文 学談義がとても楽しい本。作者は生涯のうちに一万冊の稀覯本を集め、ウイッ トの効いた文章で、本にまつわるエッセイを幾つも著している。
The Cloister and the Hearth (1861) by Charles Reade (1814-84) 十五世紀ヨーロッパを舞台にした歴史小説。主人公は名もない庶民のカップル だが、ロマンス有り、陰謀有り、再会有り、しかも彼らがエラスムスの両親だっ たというサービス満点の物語。平明な文章で、話にスピード感がある。
Tarzan of the Apes (1914) by E. R. Burroughs (1875-1950) エドガー・ライス・バローズ「ターザン」厚木淳訳 創元社文庫。映画は1918 年に公開。